森博嗣「クレィドゥ・ザ・スカイ」ようやっと読了。相変わらず淡々とした内容の中にスピード感溢れるドッグファイトと巧みな謎を盛り込んだ、緊張感のある内容でした。これでシリーズ完結(短編集が残ってるけど)ですが、このシリーズ5作の全体を通しての流れは、物語でないと語れない複雑な何かをきっちり表現していて、改めて森博嗣の底力を見たように思います。
今年の5月ぐらいに「スカイ・クロラ」を一度読み直しているんですが、気になったのでまたシリーズ全体を通して読み直そうかと思います。「スカイ・クロラ」が初版なのはちょっと自慢(笑)。攻殻機動隊のときは買うのをためらって、映画化したときに後悔したからなー。
佐藤友哉の「1000の小説とバックベアード」が第二十回三島由紀夫賞を受賞とのこと。文学賞には疎くてこれも初耳だったんですが、過去の受賞作には知っていものもちらほらあったり。気になって調べてみましたが、Wikipediaで「三島賞を受賞してもなお新人作家扱いされる例が多い」とか書かれていて、らしいと言えばらしいというか。
ブルース・ウィリス、掲示板に降臨全レス>疑われてiChatで本人証明(Engadget Japanese)
ネタかと思ったらマジでした。ハリウッドスターとiChatできる時代ですかうわー。「個人的にはこれまでのシリーズで傑作は1だけだと思う」とか、発言がぶっちゃけすぎですね。本当にサプライズというのに一票。
ネムキの表紙が諸星大二郎だというので迷ったあげくに購入。で、読んでみたら今回の「栞と紙魚子」が思いっきり井の頭公園を舞台にしていたので、弁天様の付近を重点的に散策してみました。池に突き出す格好で佇む神殿がなかなか趣があります。吉祥寺付近は「栞と紙魚子」に限らず諸星作品に関係の深い土地なので、そのうち一人ロケ地ツアーみたいなものを敢行しようかと画策中。
森博嗣のS&Mシリーズを再読中。やっぱり面白いー。キャラクター設定もそうですが、物語の組み立ての自然さに驚かされます。「四季」まで文庫で揃えてあるので、通勤中の読書タイムはしばらくこれでつぶす予定。
で、「笑わない数学者」のビリヤードの問題にも久々にチャレンジ。答えも考え方もすっかり忘れていたんですが、わりと簡単に解けました。森博嗣的な思考経路が自分に浸透している、ということでしょうか。
夜、チャコ氏の親族で集まっていろいろお祝い。で、このメンバーでは定番の吉祥寺「美しま」へ。今年から大学生で一人暮らしの人とか、プロ棋士目指して頑張ってる人とかいろいろで、子供なのに大変だなあと駄目な大人としては感心しきりでした。
誰かさんに薦められた「きみとぼくの壊れた世界」を読了。いかにもーな文体はさておき、何をしたいのか分からなくて辛かった…。多分あのほとばしってる文章が人気なのかなと思いつつ、至る所でテンポを崩されて最後まで物語に入り込めず。事件が起きた時点で犯人も動機も特定できちゃったのも辛い。(そこが物語の核ではないのかもしれないけど、それ以外の核が見あたらなかったので)
ただ、ひとつだけ分かったこと。「ライトノベルはアニメ絵で脳内再生するとしっくり来る」。僕は小説を読むとき実写で脳内再生するので、アニメ(それも最近の作品)の文法で書かれた文章に違和感を感じるんじゃないかと。佐藤友哉は好きだけど西尾維新が無理っぽい原因は多分そこ。
写真は、帰宅が夜遅かったので夜食にでもと作ったうどん料理。冷蔵庫にあったキノコをニンニクバター醤油で炒めて、茹でた冷凍うどんを最後に絡めるだけのものですが、最後に乗せたゴマと卵黄が良い仕事してました。和風創作居酒屋とかにありそう。こういう料理を思いついてしまうのが、そもそも酒を飲み過ぎている証拠、という気がしなくもないです。
「やさしい美術解剖図―人物デッサンの基礎」「デッサンのための美術解剖図」「快描教室」をまとめて購入。どれも学生時代にお世話になったヤツで、この三冊さえあればマンガ絵の文法を学ぶ上で不足はないという定番メニューです。大人になったら買おうと思ってて、すっかり忘れてました(「快描教室」は某氏にプレゼントしたんですが)。
久々に読んだら、特に「デッサンのための美術解剖図」が参考になりました。確か大学の解剖学の授業でもこれを使っていたハズ。こういうのにとらわれすぎると硬い絵になるんですが、知っておいた方が良いのも事実なので、たまにパラパラめくって目を慣らそうかと。
「SIREN2 MANIACS」が出るぞー。3月30日発売だそうです。ゲスト漫画がなんと諸星大二郎。うわーやった。
早速ネット予約しようとして Amazon で探したけど見つからず、さんざん探してタイトルが違うということに気付きました。もうちょっと気を遣えー。
最近は佐藤友哉を読み直しています。鏡家シリーズを最初から。頭悪そうとか言われても好きなんだからしょうがないってことで。そろそろ新刊が出るとか噂されてるけどどうなんでしょう。
明日から「クリスマス・テロル」に入ります。思えばここから読み始めたのだった。
某事務所でコミック版パトレイバーの愛蔵版を全巻譲ってもらいました。中学時代はこればっかりだったなあ……と思いつつ読み返しましたが、今読んでも面白いのにびっくり。こういう正統派のマンガを最近読んでいなかったので、ますます新鮮です。
そういえば光文社の江戸川乱歩全集は12巻まで読了。少年探偵団以降は大衆文学してしまっていて求めていたものとは違いますが、これはこれで、という感じ。あと小松左京の「こちらニッポン…」も読了。なんかメタだなあ。新聞連載なので、こういう展開は仕方がないのか。小松左京の短編が未読なので、そっちも読んでみようか、とか。
で、家に本が積み上がってしまっているので、新しいのを買うのはひとまずお休みして、以前読んだものを読み直すモードに。まずは新選組血風録あたりから…。
「ダウン・ツ・ヘヴン」と「フラッタ・リンツ・ライフ」を読了。こんなに物語に没頭したのは久々です。なんでこんなに面白いのか分からないんですが(分かったら困る)、森博嗣の物語構造をストレートに読めるのが新鮮なのかなあ。いつもはキャラクタとトリックで誤魔化されているので。
そのキャラクタとトリックだけを抜き出した「水柿助教授シリーズ」も好きですが、逆に物語を抜き出しても面白い、というのが驚きです。特に「ダウン・ツ・ヘヴン」の展開の意外さにゴロゴロしました。
森博嗣の小説を好きな理由の一つに、ミステリィじゃないんだけどミステリィ的なロジックを絡めてくる、というのがあります。僕はミステリィ自体は好きなんですが、ミステリィの場合「犯人が誰か」もしくは「トリックは何か」というところに意外性が集約されているのが面白くないのです。かといって物語性やキャラクタ性を膨らませるだけでは、結局ミステリィという枠の限界は超えられないわけで。ミステリィ的な技法で、犯人やトリックではなく物語自体を演出できたら……という試みを実践しているので、森博嗣の小説を面白いと感じるのかなあ、と。
「ナ・バ・テア」読了。久々の森博嗣。同シリーズの前作「スカイ・クロラ」は、森博嗣の小説の中でも一二を争うお気に入りなんですが、今回も良かったー。他のシリーズに比べると、現実との接点が希薄で、「紅の豚」に出てきた「飛行機乗りの墓場」で漂っているようなファンタジー的な世界観がまずツボ。で、さらに今回は主人公があの人なので…。
あまりに気に入ってしまったので、すぐ「ダウン・ツ・ヘヴン」を読み始めてしまいました。そして最新作「フラッタ・リンツ・ライフ」を Amazon で注文。単行本はかさばるのであまり買いたくないんですが、このシリーズは装丁が良いのでついつい単行本を買ってしまいます。
で、その勢いで「ゲド戦記」と、あとDSの「アナザーコード 2つの記憶」「逆転裁判 蘇る逆転」「おさわり探偵 小沢里奈」も購入。DSのソフトを買うのは、DS Liteを買った日以来だ…。