メルヘンなのか | movie, days
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ギレルモ・デル・トロ監督の最新作 "Pan's Labyrinth" の予告編が公開。ダーク・ファンタジー風というか、グリム童話的なメルヘン世界が期待できそう。カラフルな世界に強い黒の影が落ちる監督独自の世界観は、やっぱり童話世界から出ていたんでしょうか。まだ「ヘルボーイ」も観てないので、そちらを先に観ておかないと…。

夜は某事務所の選抜メンバーを引き連れて徳利へ。酒飲みばかりで行ったのでかなり有意義でした。人数多かったので料理もいろいろ楽しめたし、奢ってもらっちゃったしでオイシイことだらけ。是非また。

OK Go | movie, etc.
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映画「どろろ」の予告編を観ましたよー。主演が妻夫木聡と柴咲コウという時点でもう知名度先行型映画なのは分かってましたが、さらにVSFXも90年代みたいなノリで驚きました。ワイヤーアクションも相変わらず浮いてるし。今どき子供向け特撮シリーズでもこんなチープな演出しないぞ。
それともこれらは、公開に向けて改善するのかなあ。少なくとも、日本で「本物のエンタテイメント」が復活するのはまだ先みたいです。

あと、今月号の広告批評で紹介されていた OK Go"Here It Goes Again" の PV が面白かったのでした。バカバカしいんですが、そのチープさが逆に効果的というか。お前がボーカルかよ! と思ったらあの人はベースみたいですね。細かい。
この人達、他にも "A Million Ways" でもなかなか渋いダンスを披露してくれてたり、謎のピンポン講座もあったりとなかなか心得てます。メンバ自身が YouTube に動画をアップしたり、"A Million Ways" のダンス・コンテストを開催するあたり、力の入れ方が面白いなあ、と。コンテストの結果はまもなく発表される予定だとかで、気になります。

なんて書いてたら Google が YouTube を買収したとか。YouTube 側の自由度が非常に高い契約らしいのは歓迎。ただ、お願いなのでビデオの前に CM を流すのだけは勘弁してください…。

ゲド戦記と隠しメニュー | days, movie
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ゲド戦記やっと観てきたよー。演出がいかにも素人で辛かったんですが、絵的には監督のやりたいことが伝わってきて興味深く観ることができました。話もまあ、我慢できる範囲。要は過去のジブリへの憧憬なのかなあ、と思ったり。
最近の宮崎駿作品は、絵が描き込みすぎなうえに話も説教くさくて、映画としては全く楽しめないものが続いていたので、久々にポジティブな作品が観られて嬉しい、というのが正直なところ。吾郎監督には、このままスキルアップしてジブリの牽引役になって貰いたいです。

映画館を出たら大雨で、半分自棄になりながら新宿の徳利へ。最初の一時間半ぐらいまでは客が僕らだけだったせいか、色々サービスして貰えて幸せでした。隠しメニューとか入ったばかりの九代目とか、ダバダの黒千代香も当たり。ここまで美味しいお酒は本当に初めてです。次も空いてるあたりを狙おう……。

あくまで人災 | days, movie
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クレーン船が送電線損傷 都など139万世帯被害
本気で昨日じゃなくて良かった。ゆりかもめがコミケ当日の朝7時から3時間も止まったら、かなり影響があったんじゃないだろうか。二系統を併走というのはお粗末な話ですが、相変わらず大都市が停電に弱いことを証明してしまったわけで。まあ大きな被害が出なくて良かった。

p060814.jpgお話変わって、今日は夜からチャコ氏の親戚の方々とで吉祥寺の なにわ料理 美しま で飲み食いしてきました。成蹊大学の目の前にあるお店で、駅からはちょっと遠いうえにお値段も安くはないんですが、出す品は値段以上に美味しいしたところでした。いかにもな割烹料理から、ビールに合いそうな肉料理までメニューが豊富なのも魅力。
写真はしゃぶり尽くされた後のスッポンの頭。天然もののスッポンです。お酒は定番ものしかないので色々飲みたい人向きではないですが、ゆっくりしっかり料理を楽しみたい人は是非。

jackass 劇場版第二弾の予告編が公開。ジョニー・ノックスヴィルは、やっぱり闘牛に吹っ飛ばされたりしているのが一番似合います。なんでこういう危険なアイデアを思いついて実行してしまうんだろう。期待。

お腹いっぱい | movie, days
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TOHOシネマズ六本木ヒルズM:i:IIIを観賞。分かり易いエンタテイメントで、最近のハリウッドにおけるTVドラマブームを一手先取りしたような印象。クセがなくて物足りなく感じてしまうのが残念ですが、この企画にしては上出来なのでは。ちゃんと「スパイ大作戦」だったし。個人的には、あのフィリップ・シーモア・ホフマンが身体を揺すりながら頑張ってただけでお腹いっぱいです。
あと、覚悟していたことではあるものの、観賞マナーが最悪だったなー。まあポップコーン・ムービーなんで観客にも多くを望んじゃいけないんですが、映画を観に来ているというより友人や恋人と共通の時間を持ちたいだけ、という人が観客の大多数だったのは、やっぱりちょっと寂しい。お喋りとケータイは外に出てからでお願いします…。

p060808.jpg夜は吉祥寺の居酒屋濱家へ。外装はカジュアルなのに、酒も肴もしっかりしたものを出す珍しいところで、吉祥寺で飲むならココというお気に入りなのです。久々に足を運んだらメニューがやたら豪華になっていてビックリ。明太子うどんを食べるはずだったのに、すっかり忘れて暴飲暴食していました。一品あたりの値段は少し高めですが、ボリュームがあるのでむしろ安いと感じるほど。四人以上で行くなら間違いないかと。

悪夢 | movie, days
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p060803.jpg恵比寿ガーデンシネマローズ・イン・タイドランドを観賞。ギリアムの暴走が凄くて、さすがについて行けませんでした。ブラザーズ・グリムのポスプロが中断している最中に撮っただけあって、不満が爆発したかのようなやりたい放題ぶり。どこからが本当に現実なのか、実はあれもこれも全部夢なんじゃないか、などと見終わってから深読みすると、ちょっと楽しいですね。あと主役のローズが期待通りの愛らしさでした。ジュネあたりの映画に出演してほしいなー、と。

鑑賞後は新宿の十徳本店で、久々に日本酒を呑んだくれました。最近安い酒ばかり飲んでいたので、しっかりしたお店で飲むと目が覚めます。料理では鰹のタタキが良かった。映画についてあーだこーだと議論しつつ、ほどよく飲み過ぎて、フラフラしつつ帰りました。

新作映画 | movie, -
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気になる新作映画の予告編が幾つかあったので、まとめて。まずは「エターナル・サンシャイン」のミシェル・ゴンドリー監督の最新作 "The Science of Sleep" 。主演がなんとあのガエル・ガルシア・ベルナルですよ! 映像的には、ゴンドリー監督の過去の映像の中でもファンタジーなものを抽出した印象。今回チャーリー・カウフマンがシナリオに絡んでいないので、よりゴンドリー監督の世界観が楽しめそうな予感です。

あと "A Scanner Darkly" と同じ技法の "Renaissance" 。モノクロの映像がやたらシャープ。こちらの出演はダニエル・クレイグ、キャサリン・マコーマック、イアン・ホルム、ジョナサン・プライスなど。監督は、これが長編デビューとなる Christian Volckman。

著作権 | movie, -
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「ローマの休日」は権利消滅 東京地裁、格安DVD認める(産経新聞)
2003年までなら映画作品については50年で著作権保護期間が終わるけど、それ以降は法律改正して70年間保護するのでまだですよ、という改正があったようです。で、2004年1月1日の法律施行前後で権利の切れる1953年作品は延長するの? しないの? という問題。ゲームの残機ゼロはゲームオーバーなのかどうか、を連想しました。
これはどっちでも良いように思いますが、まあ12月31日までで切れると考えるのが妥当かなあ。むしろ、こういう細かい問題を法律制定時に決めていないことの方が意外。

で、それに関連して毎日新聞に掲載されているキネマ旬報映画総合研究所・掛尾良夫所長のコメントに違和感を感じたので引用してみる。

安価なDVDが出回ることは、映画界にとって歓迎すべき決定ではない。個人的にも、映画が文化というより消費財になっていくようで違和感を感じる。

こういうコメントを見ると、まだ業界の人々は頭が硬いのかなあ、と。50年経っても残ってる時点で立派に「文化」だと思うんですが。もともと「ローマの休日」だって大衆映画で消費財ですし、その二つを対比してしまう姿勢がキネ旬らしいというか。
90年代の作品ですら2本1500円とかで売られているのに、モノクロ時代の映画を今更3000円とかで売っても一般の需要はないというのが現実でしょう。映像特典だって、ファン以外から見れば水増しでしかないし。本当に好きな人向けに豪華版を出すのは歓迎ですが、通常版の値段まで高いままなのは、映画業界全体の敷居を上げて市場を縮小するだけなのでは。

animated animals | movie, -
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ジュネ監督最新作 "Life of Pie" の最新情報はまだかまだかと毎日待ち焦がれているわけですが、脚本もまだなのに何か芳しい話題があるわけでもなく。
というわけでIMDbの掲示板を見ていると、「CGの虎は勘弁してくれ」みたいな書き込みが。それは分からなくもないですが、比較されてるのがキング・コングとかナルニアで、それはジュネ監督に失礼だろうと。

ILMの特殊効果が世界最高だなんてのは幻想で、例えばジュネ監督がいつも使うフランスのBUFなんかの方がCGのクオリティは高いんですが、どうもまだ認知されてないようで。「ロスト・チルドレン」の蚤のシーンとか、1995年の映画だとはとても信じられない完成度です。
だいたいアメリカ人の作るCGは、骨格やテクスチャが精巧なだけで「体温」が感じられないので、未だに褒める気になりません。スクリーンの解像度ではツブれてしまうような細部ばかり作り込むILMより、生き物としての佇まいとか空気感というものを優先するBUFの映像の方が「自然」に見えるのは、幾つか映画を観てみれば一目瞭然だと思うんですが。"Life of Pie" にもぜひ参加して、そのあたりが多少なりとも知れ渡ると良いなあ、と。

で、記事を書くついでにBUF社の公式サイトを初めて見てみたら、過去作品のメイキングとかが載っていてもんどりうちました。あれもこれも全部CGだったのか…ぐはあ。

You wanted to see me? | movie, -
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もうすぐスーパーマンリターンズが公開ですねー。ブライアン・シンガーはすっかりビッグ・バジェット専業になったなあと思いつつ日本語版の予告編を観たら……英語版予告編にあった「鳥か?」「飛行機か?」という例の会話がカットされてるじゃないですか! ぎゃーす。あれこそスーパーマンの醍醐味なのに!
そういうユーモアは日本人向けじゃないってことなのかなあ。オリジナルに敬意を表しつつ、久々の新作ということを含ませた、予告編にピッタリのシーンなのでちょっと惜しいなあと。

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